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PGH キャップ&フローレンス・ガーランド DK12

ローラの学校の先生だったフローレンス・ガーランドは、1880年当時、18歳で、デ・スメットの公立学校の最初の教師でした。その学校は資材も労働も、町の人々のボランティアによってたてられたもので、先生の給料はひと月に20ドルでした。 フローレンスは1887年に材木商だったチャールズ...

2014年2月11日火曜日

PG31 汽車の旅


「シルバーレイクの岸辺で」には、ローラたちが汽車でトレイシーまで旅をして、とうさんと再会する話があります。
この汽車の旅を腑に落ちないと感じている人は少なくありません。私もその一人です。というのは、デ・スメットとトレイシーは、ほんとうに近くて、わざわざ汽車でいく必要があるのか疑問だからです。
そのときチャールズ・インガルスは鉄道会社で働いていたので、割引か無料の切符を手に入れたのかもしれないと、推測している人たちもいます。


同じ話が「パイオニアガール」にもありますが、残念ながら、何も書いてありません。


ワイルダーは幼いころは幌馬車と汽車で、晩年は車と飛行機で旅をしました。その中でいちばん好きだったのは言うまでもありません。好き嫌いは利便性だけではなかったようです。


トレイシーから幌馬車の旅を続けて、インガルスはドーシアおばさん一家と合流しました。「パイオニアガール」には、「シルバーレイクの岸辺で」と同じく、ローラはいとこのレナとジーンとはだか馬に乗り、馬車で洗濯物を取りに行く話が描かれています。黒髪のレナは、ローラよりほんの少しだけ年上なのに、歳よりも大人びていました。野生的で美しいレナに、ローラは惹かれるものがあったのでしょう。レナと一緒のローラは、のびやかで、力強く、野性的な美しさを持った西部の女の子です。