ローラ・インガルス・ワイルダーは「小さな家」シリーズを出版する以前に、回想録「パイオニア・ガール」を執筆しています。これはインディアン・テリトリーの暮らしからローラの結婚までを一人称で書いた大人向けのノンフィクションです。この原稿は出版できずに終わりました。このブログでは、その「パイオニア・ガール」を紹介しています。 ここでは二つの「パイオニア・ガール」を扱っています。一つはバイ版と呼ばれるもので娘のローズ・ワイルダー・レインが添削したものです。ページのタイトルがPGで始まっています。バイ版は出版されていません。 もう一つは下書き原稿の「パイオニア・ガール」で、2014年秋に注釈付きで出版されました。添削されていないため事実にいちばん近いと考えられています。ページのタイトルはPGHで始まっています。
注目の投稿
PGH キャップ&フローレンス・ガーランド DK12
ローラの学校の先生だったフローレンス・ガーランドは、1880年当時、18歳で、デ・スメットの公立学校の最初の教師でした。その学校は資材も労働も、町の人々のボランティアによってたてられたもので、先生の給料はひと月に20ドルでした。 フローレンスは1887年に材木商だったチャールズ...
2014年2月6日木曜日
PG27 ネルソンさん
プラムクリークで隣人だったネルソンさん夫妻は、とうさんが居ないときに郵便をとってきてくれたり、火の輪から家を守ってくれたり、病気のかあさんのために医師を呼びにいってくれたりと、いつもインガルスに親切にしてくれました。たった一つだけ気になるところをあげれば、ローラの大切な人形のシャーロッテを誘拐して、水たまりに放置した件でしょうか?
でも、ネルソンさんは、一貫して、真面目で、きちんとした人に描かれています。
ところが、「パイオニアガール」を読むとそうでもなかったみたいです。夫婦そろって、テネシーの山猫のエドワーズさんみたいな感じかな。エドワーズさんて唾をはいたり、ウソをついて税金をごまかしたりしていたけど、いかにもそういうことをしでかしそうなお二人です。 ネルソンさんの奥さんは威勢のいい母ちゃんで、ダンナさんは飲んだくれのダメ男みたいな印象を受けます。
でも、そんなネルソンさんですが、インガルスはとても感謝していました。そういう人たちともやっていかれるインガルスの柔軟性も印象的です。
ラベル:
パイオニア・ガール