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PGH キャップ&フローレンス・ガーランド DK12

ローラの学校の先生だったフローレンス・ガーランドは、1880年当時、18歳で、デ・スメットの公立学校の最初の教師でした。その学校は資材も労働も、町の人々のボランティアによってたてられたもので、先生の給料はひと月に20ドルでした。 フローレンスは1887年に材木商だったチャールズ...

2014年2月10日月曜日

PG30 お手伝いのない日

「パイオニアガール」を読んでいると、まだ小学生なのに働きづめだったローラが見えてきます。バーオークではかあさんを手伝って、ホテルで給仕や皿洗いをしました。ウォルナットグローブにもどってからも、マスターズさんの奥さんに頼まれて、ホテルで配膳や下ごしらえや子守をしました。病人の介護をするために、住み込みで働いていたこともあります。そのときホームシックになったローラは、神の存在を感じたと告白しています。


メアリーが失明してからは、かあさんの右腕になって、かあさんの手伝いをしたり、メアリーや妹たちの面倒をみました。とうさんが鉄道の仕事を得て、ダコタへ行ってしまうと、残されたかあさんとローラは荷造りに追われる忙しい毎日が続きました。
そんなある日、ローラはかあさんから、お手伝いのない日をプレゼントされました。とっても楽しかったようで、ともだちと遊んだだけのごく平凡な日だったのに、まるで特別な日だったかのように描かれています。かあさんは、ローラがどんなにしっかりしていても、子どもでいられる時間が必要だとわかっていたのでしょう。


そういった何気ない気遣いから、かあさんの思いやりの深さと、子どもを守れる成熟した大人を見る思いがします。