「大きな森の小さな家」のじいちゃんのダンスパーティーでは、ドーシアおばさんとルビイおばさんが、パーティのために髪を結ったり、コルセットを締め上げる話があります。
そのルビイおばさんはチャールズ・インガルスの妹で、一八三八年に生まれ、結婚してまもなく二十五歳の若さでなくなりました。
ドーシアおばさんは一八六◯年代半ばに結婚して、レナとオーガスト・ユージン(出版作品ではジーンと呼ばれている)の二人の子どもをもうけました。けれども、息子が生まれてまもなくドーシアの夫は、彼らの家に入ろうとした人を射殺したため刑務所におくられました。そのためドーシアは離婚して実家に戻りました。(たしか、その後、再婚したと思いました)。
ジョージおじさんが南北戦争によって人が変わってしまい、雌牛を盗んで逮捕されたエピソードは、「パイオニア・ガール」のある版に含まれています。でも、ドーシアの離婚の話は、「小さな家」シリーズにも「パイオニア・ガール」にもありません。注釈者のヒルは、ワイルダーにとって、ドーシアの生き方は口に出すのがはばかられたのだろうと推測しています。
そして、「シルバーレイクの岸辺で」で、かあさんが「レナはいい子だけど気性が激しくて無鉄砲なのに、ドーシアは直してやらない」と述べているのを指摘して、ワイルダーがどのようにドーシアおばさんを見ていたのかヒントがあるとしています。
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