2014年3月12日水曜日

PG43 年頃の娘

「パイオニア・ガール」によると、デ・スメットの若い弁護士のアルフレッドは、ローラに気があったようで、その日の晩の文芸会に一緒に行きたくて、インガルスの家を訪ねました。でも、彼は女性の扱いに慣れていないらしく、正面切って誘うことが出来ないほど純情だったようで、とうさんに「今晩の文芸会にいらっしゃいますか?」とやっとの思いで尋ねました。もちろんとうさんは、彼のお目当てがローラだとわかっていますから遠慮して、「行きません」と答えました。
年頃の娘だったら、「私と出かけたいんだな」くらい察しがつきそうなものだと思うのですが、どうやら、ローラは違ったようです。ほんとうは文芸会を楽しみにしていたのに、とうさんが行かないなら私も行かないと、「行きません」と答えてしまいました。

アルフレッドが帰ったあとで、とうさんが笑いながら、「おまえを誘いに来たんだよ」と言いました。そのときのローラの反応が、いかにもローラらしいです。

「だったらうじうじ言ってないで、はっきりそう言えばいいのに」

ローラのような我の強い女性には、アルマンゾのような腹の据わった男じゃないと無理でしょう。だから、たとえ一緒に出かけたとしても、この二人は合わなかったでしょうね。それにしても、ホントにローラって色気がナイです。


ワイルダー研究者のジョン・ミラーはワイルダーの評伝で、ワイルダーはかかあ天下で夫をコントロールしていたみたいなことを言っているけれど、「そうかなあ〜?」と思った。もしもそうなら、「はじめの四年間」のような作品は生まれなかったんじゃないのかな? エッセイを読んでも、ワイルダーがどれほど夫を信頼して尊敬していたか、しみじみと伝わって来る。表面上はかかあ天下に見えても、二人は対等の関係で、ワイルダーは夫に負うところが大きかったように思います。