「シルバーレイクの岸辺で」には、飯場の最後のひきあげのときに、病気の治療に来ていたウッドワースという老人が登場します。肺病の治療のために、ダコタに大気療法をしにやってきた人で、病気のため骨と皮だらけなのに、ダコタでひと冬を過ごすつもりでした。とうさんは、東部には戻らないという彼を、家族のもとへ帰るよう説得します。
「大草原の小さな町」には、ローラはメアリ・パウワーと一緒に、ベン・ウッドワースの誕生日パーティーに行く話があります。ローラがはじめてオレンジを食べたパーティです。ウッドワース一家は駅舎に住んでいて、ベンの父親は駅長でした。
肺病にかかったウッドワースはベンの父親で、肺病から回復して、家族と一緒にダコタへやって来たのでした。
「シルバーレイクの岸辺で」では、ベンの父親のホレイス・ウッドワースは老人となっていますが、まだ五十代初めでした。十二歳のワイルダーには、病気だったせいか、年寄りに見えたのだろう、と注釈があります。
妻と子どもたちと一緒にウィスコンシンで暮らしていたとき、彼は牧師でした。イリノイに移ってから肺病にかかり、治療のために一人でダコタへやってきたのでした。
デ・スメットの開拓初期にやってきたウッドワースは、ブラウン牧師が来て教会がととのうまで、礼拝を行っていました。でも、あまり人が集まらなかったようなので、牧師よりも駅長さんの方が向いていたようです。
ベンの父親の墓はこちらから