2013年11月26日火曜日

PG2 カンザスのインディアン


「大草原の小さな家」でも「パイオニア・ガール」でも、開拓者が増えたのを懸念したインディアンがときの声をあげます。ときの声というのは、過去にどんな闘いをして敵にどのような仕打ちをしたか、これから始まろうとしている闘いでは、どんなことをしようとしているかをうたったもので、いわば戦争前の心理作戦です。原作ではソルダ・デュ・シェーヌというインディアンの族長が、ときの声をあげる仲間を説き伏せ、闘いを諦めさせて白人を救ったとなっていますが、「パイオニア・ガール」では彼は出てきません。

「小さな家」の出版後、マウンテン・グローブ婦人クラブで行われたスピーチで、ワイルダーはその族長の名前がわかるまで何週間もかかったと話しています。でも、回想録に登場しないなら、ほんとうに族長はいたのでしょうか?  

また原作には、とうさんの留守中にふたりのインディアンが家に入って来て、外で遊んでいたローラとメアリーは、家にいるかあさんとキャリーを守るために番犬のジャックの鎖をはなすべきか話し合い、ジャックはそのままにして家にかけつける話があります。これと同じような話も「パイオニア・ガール」にありますが、カンザスに居たとき実在のワイルダーは二〜三才でした。二、三才の子どもがはたしてそこまで判断できるのかな、と思うのは私だけでしょうか? 

「小さな家」シリーズはフィクションで、「パイオニア・ガール」は回想録と言われていますが、ひょっとしたら創作も含まれているのかもしれません。